「株式投資とFXの違いとは何なのか?」それぞれの特徴を把握してから、本格的に投資や投機を始めたい方は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、FXと株の違いを比較項目ごとに紹介し、各々のメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
最後まで読み終えた暁には、株とFXの特徴について酸いも甘いも噛み分けられるようになるので、本記事を参考に投資を始めるきっかけにしてください。
自身が株とFXのどちらが向いているのか分かるでしょう。
株式投資とFXの違いとは?
株式投資の基本情報
株式投資とは、自身が株主となり企業が発行する株式に投資を行うことで、その企業の成長と共に利益を享受できる投資方法の一つです。
株式投資には3つの魅力があり1つ目は配当金です。企業にもよりますが年間に1〜2回配当金が配られ、インカムゲインを得ることが可能です。
インカムゲインとは、自身が投資した企業からの配当金を毎年のように継続的に受け取れる利益のことを言います。
2つ目は優待です。例えば、大手飲食チェーンの株主になれば、決算期に飲食券を頂けたりと、企業によってバラエティーに富んだ優待券が魅力です。
3つ目はキャピタルゲインです。自身が目を付けた成長株に投資を行うことで、保有した銘柄が順調に成長し高値をつけたタイミングで売却すると、大きな利益を得られます。
このように株式投資一つとってもそれぞれ魅力があるので、もしも株式投資に興味があるなら、自分に適した投資方法はどれなのか判断し投資を始めてみてください。
FXの基本情報
FXとは外国為替証拠金取引と呼ばれ、為替相場において通貨ペアのレートの差額を利用し利益を上げる投資方法の一つです。
FX基本ははチャートが上がるか下がるかだけなので、極論上下を予測して当てるゲームです。俗にマネーゲームやゼロサムゲームと言われています。
つまり、利益を上げて得している人がいる一方で、それと同じ割合で損している人がいることを指しているのです。
FXで利益を上げる方法は至ってシンプルで、例えば米ドル/円相場で現在110円のレートだとします。あなたが110円よりも上がると思えば買い、下がると思えば売りを選択するだけです。
もしもチャートが上昇したなら、自身が掛けたレバレッジに応じて利益が上がり、チャートが下がれば同等に損失が出るのがFXの基本です。
世間的にはギャンブルというイメージがありますが、しっかりとテクニカル分析やファンダメンタルズ分析を行えば、勝率は高められるので一概にギャンブルとは言えません。
FXは投機の一面もありますが、しっかり勉強すれば利益を出せます。
株式投資とFXのメリット・デメリットを比較
株式投資のメリット・デメリット
メリット
株式投資のメリットは、ある銘柄に投資すると、その時点で企業の株主になれるところが大きなメリットです。
なぜメリットなのかというと、投資先企業にお金を出し投資しているので、その会社の経営方針に間接的に意見を出すことが可能だからです。
塵も積もれば山となるという言葉がある通り、株主総会などで多くの株主達が一斉に企業の経営に口を出せば大きく経営方針を変えられます。
また、上記でも触れたように、買った株価より、高く売れば値上がり益を得られたり、配当金や優待を頂ける点も大きなメリットと言えます。
株式投資は色々と得することが多いです。
デメリット
株式投資のデメリットは、投資先の企業が急に経営破綻をして倒産してしまう場合や、取引停止や上場廃止に追い込まれてしまう点が挙げられます。
株式投資は元本保証がないため、投資先企業の経営悪化が進み右肩下がりが続くと、投資した金額以下になる可能性もあるのがデメリットです。
そのため投資先企業が破綻すると、投資額は0円もしくは追証が発生し、借金を背負ってしまう可能性もあるので注意が必要です。
その他にも、信用取引の場合の投資戦略は、基本値上がり益を狙う投資が一般的なので、流動性が少ない銘柄に投資してしまうと株価が上がることでしか利益が得られません。
また、株式投資は最低でも約10万円の元本が必要なため、投資を始めるのには初期費用が高くハードルが高い点もデメリットの一つと言えるでしょう。
FXのメリット・デメリット
メリット
FXのメリットは、少額資金を大きな資金に増やせるところが大きなメリットです。
というのも、FXの醍醐味は何と言ってもレバレッジが魅力で、他人資本を利用することで自己資金の利益率を高めることが可能な点です。
例えば、10万円を元本として投資をする場合、為替レートが現在1ドル100円で、日本国内のFX会社は最大レバレッジが25倍をかけたとします。
すると、計算式は「10万円×レバレッジ25倍」=「250万円」となり、仮に100円で買いのポジションを保有し110円になると、プラス25万円の利益になるのです。
このようにFXは、口座に預けた元本の最大25倍もの資金を動かして売買できるため、分析が当たれば大きなリターンを得ることができるのがFXの大きなメリットです。
FXはレバレッジを上手に活用すれば利益を出せます。
デメリット
FXのデメリットは、レバレッジを大きくして取引すると、大きく利益が得られる一方で大損失を被る可能性が高い点が挙げられます。
というのも、人間は利益を得る直面よりも損失を嫌う生き物です。
そのため、すぐに利益が出ると利益確定させますが、損失が出ると「まだはもうなり、もうはまだなり」と損切りせず損失を保有してしまうのです。
すると、一度のミスで大きく資金を溶かし、コツコツ利益を積み重ねたのに一度のドカンで振り出しもしくはマイナスに陥ってしまうケースが多いです。
いわゆるコツコツドカンです。FXは利益が出るか損が出るかの2択しかないので、損失が出てしまっても焦らず、予め準備しておいたストップロスで損切りすることが大切です。
また、FXは数分先、数時間先、数日先のチャートの未来は誰も予測不可能なため、自分のトレードルールを厳格に守ることが勝率を高めてくれる秘訣と言えます。
株式投資とFXの比較を具体的に解説
リスクの比較
株式投資のリスク
株式投資のリスクとは、投資先の企業が倒産や上場廃止などに陥ることで、換金する際に投資金額よりも下回る点がリスクです。
これは信用リスクと言われ、投資先の企業の経営不振や財務難など、その銘柄を脅かす何かしらの悪材料が出ると、最悪の場合元本が
その他にも価格変動リスクがあり、投資先の銘柄の価格が大きく変動することで、自身の資産の価値が目減りすることもあるので、株式投資を始める際は注意しましょう。
FXのリスク
FXのリスクとは、為替相場はランダムにチャートが動いているため、外的要因から急に暴落・暴騰することがある点がリスクです。
これを為替変動リスクと言われ、特に経済指標、金融政策、要人発言、世界的事件や事故が起きた場合などに大きくチャートが動く場合が多いです。
その他にも、レバレッジのかけ過ぎで大きく損失を出してしまうレバレッジリスク、証拠金維持率を大きく下回ってしまった場合のロスカットに伴うリスクなどが挙げられます。
株もFXにも一長一短があるんですね。
レバレッジの比較
株式投資のレバレッジ
株式投資には「現物取引」と「信用取引」がありますが、レバレッジを活用できるのは信用取引です。
現物取引の場合は一般的な取引と言われおり、上場している企業の株式を自己資金の範囲内で売買する取引方法です。
一方で信用取引は、自己資金を担保にしてレバレッジが最大信用取引約2.85倍)の取引が可能です。
投資の醍醐味はレバレッジを上手に活用して利益を得る方法なので、投資家にとってレバレッジは魅力的な仕組みと言えるでしょう。
「現物取引」と「信用取引」は人によって好みが分かれます。
FXのレバレッジ
国内FX口座の場合FXの最大レバレッジは25倍で、自己資金を担保にして最大25倍の取引をすることが可能です。
上記でも触れましたが、例えば10万円を元本としてFX取引を始めた場合、レバレッジ10倍で100万円、25倍で250万円分の取引ができます。
仮に100円で買った場合は101円になれば100pips動いたことになるので、レバレッジ10倍の場合元本が1万円増え、25倍の場合は2万5千円が増えることになります。
要するに10万円でレバレッジ10倍の取引をするのと、100万円でレバレッジ10倍の取引をするのとでは、労力は同じなのにも関わらず、元本が多いと資金効率が高いのです。
取引時間の比較
株式投資の取引時間
株式投資の取引時間は、平日の市場がオープンする9:00〜15:00までの間に取引が行われます。
午前中の取引のことを前馬(ぜんば)と言い、午後の取引のことを後場(ごば)と言います 。
ちなみに、取引時間の11:30〜12:30分の約1時間はお昼休憩なので、相場は止まっています。
原則土日祝日はマーケットは動きませんが、2024年をめどに現物株の取引時間を30分延長し15:30までとするとのことです。
FXの取引時間
FXは平日であれば24時間ずっとチャートが動いているので、土日以外であればいつでも取引することが可能です。
米国の夏時間であれば月曜日の午前6:00〜土曜日の午前6:00、冬時間であれば月曜日の午前7:00〜土曜日の午前7:00まで市場がオープンしています。
為替市場が開く順番は、始めに東京市場がオープンし次に欧州市場、最後にニューヨーク市場を経て1日の取引が終わる流れになっています。
市場ごとに値動きが変わるので注意が必要です。
税制の比較
株式投資の税制
株式投資では利益を上げると、「譲渡益」と「配当金」2種類の税金がかかるので抑えておきましょう。
譲渡益は税率20.315%で申告分離課税で、1年間の株の購入代金や売却代金などを差し引いて税金を計算します。
配当金の場合も同じで税率20.315%で申告分離課税です。配当所得として源泉徴収のみで申告は不要です。
確定申告をする場合、総合課税もしくは申告分離課税を選べます。
FXの税制
FXで利益が出た場合は申告分離課税として課税され、株式投資と同じく税率20.315%が適用されます。
この税率は一律で所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%が含まれた合計が20.315%です。
もしも仮に損失が出た年があれば、翌年はもちろんのこと最大3年間連続して繰越控除を受けられます。
なので、その3年の間に一切FX取引を行わなくても、控除を受けるためには確定申告する必要があります。
FXがおすすめな人
少額資金から投資を始めたい人
FX取引は、なるべくリスクを抑えて少額資金から投資を始めたい人におすすめの金融商品です。
最近は投資ブームの影響からか、最小約4,000〜5,000円程度で始められるFX会社が増えたこともあり、若い人の間で人気になっています。
特に会社員のお給料が年々減ってきている中で、本業以外の収入が欲しい人にとっては最適な稼ぎ頭になります。
副業感覚で稼ぎたい人にはピッタリです。
短期で稼ぎたい人
FXで稼ぎたい人の中には長期的な資産運用ではなく、数分〜数時間の間で短期取引を行い、利益を上げたい方が沢山いらっしゃいます。
FXには数秒から数分で決済するスキャルピング、1日の間で決済するデイトレード、数日〜数週間で決済するスイングトレードなどがあります。
そのため、中には仕事が終わって自宅で1日1万円稼ぐ方もいれば、一度エントリーしたらチャートは全く見ず、数週間の間で大きく稼ぐ方もいらっしゃいます。
FXは平日であれば24時間取引可能なので自分のライフスタイルに応じ、トレード手法を取捨選択できるところがFXの魅力であり醍醐味といっても過言ではありません。
株式投資がおすすめな人
配当金で不労所得を得たい人
株式投資がおすすめな人は、将来不労所得を得てセミリタイアをしたい人に最適な投資方法と言えます。
セミリタイアとは仕事を一切しないのではなく、資産収入を得ながらある程度の仕事をして、ゆったりと生活するライフスタイルです。
最近はセミリタイアを目指す方が増え始めており、積極的に株式投資をして若いうちから不労所得形成を始められる方が年々増加傾向にあります。
配当金は年間に約2回貰えるため、応援している企業が利益を出すとあなたは働かずしてお金を稼げます。将来楽したい人には株式投資はもってこいです。
長期的な資産形成をしたい人
株式投資がおすすめな人は、長期的な資産形成をして数十年後に楽したい人に最適な投資方法です。
株式投資は不動産投資などで得られる家賃収入のようなイメージで、成長する銘柄に投資をすれば、長期に渡って収入を得ることが可能です。
例えば、かの有名なAppleに10年前に投資していれば10倍に資産が膨らんでいました。ドミノ・ピザも10年前に投資をしていれば30倍の資産に膨らみました。
このように一度投資したら金融資産が何倍かになるまで売却しない方法が長期投資です。
投資初心者は株式投資の長期投資が一番最適です。
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よくある質問
まとめ
ここでは、FXと株の違いについて比較項目を提示しながら、メリットとデメリットについてそれぞれ解説してきました。
FXも株式投資も一長一短があり、人によっては向き不向きがあるので、まずはどの投資方法が適しているのか把握することが大切だとお分かり頂けたと思います。
投資は一歳でも若いうちから始めた方が、将来不労所得を形成できたり、本業以外の収入を得ることで普通の人よりも豊かな生活を実現できるでしょう。
株式投資とFXにはそれぞれ特徴やメリット・デメリットがありますから、まずは両方の投資方法を少額から試してみることから始めてみてはいかがでしょうか。
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